※1.「アトサヌプリトレッキングツアー」は、当社が実施するツアーではございません。
主催は摩周湖観光協会様(代表電話015-482-2200)となっております。申込やメールでのお問い合わせは、リンクにて受付しております。 https://masyuko.or.jp/enjoy/activity/walk/atosanupuri_trekking_tour/
※2.体験記を追加しました。
環境省主催、第18回エコツーリズム大賞で栄えある環境大臣賞を受賞した人気急上昇中の、ガイドツアー。この登山ツアーでは通常では見ることができないアトサヌプリ(硫黄山)の爆裂火口などをみることができます。対象年齢は中学生以上、登山コースのレベルとしては、初級者向け、参加しやすいツアーです。
認定ガイドと行くアトサヌプリトレッキングツアー(主催:摩周湖観光協会)
開催期間 2024年5月19日(日)〜11月3日(日)
参加料金 1名様 13,000円(税込)~
最少催行人数 1名様~ ※WEB申し込みは2名様~
そもそも硫黄山とは?
アイヌ語でアトサヌプリ(裸の山)と呼ばれている硫黄山。およそ7千年前に起こった噴火によりこの火山群が形成されたとされています。最後の噴火は数百年前の水蒸気噴火で、その巨大な爆裂火口はツアーの見どころのひとつです。山肌からは今もなおゴウゴウと音を立てながら噴煙がほとばしり、周囲には独特な硫黄の匂いが立ち込めています。噴気孔の周辺では黄色の硫黄の結晶がいくつも見られ、地球の鼓動を間近に感じられる空間が山全体に広がっています!
ツアーの所要時間と料金、ベストシーズンは?
開催期間
2024年5月19日(日)〜11月3日(日)
※気温や降雪状況により開始・終了時期を判断します
※すべての日程において開催可能というわけではございませんのでご了承ください。
※ガイドの調整や受け入れ準備のため、参加希望日の3日前までにお申し込みください。
ツアー時間
1、9:00~12:00
2、13:00~16:00
所要時間は3時間で、一日二回開催されているトレッキングツアーです。9時発と13時発のどちらかから選ぶことができます。
ベストシーズンはイソツツジが満開になる6月から7月にかけて!硫黄山周辺は日本最大の広さを誇るイソツツジの群落が広がっているのです。 また、紅葉がきれいな秋もおすすめですよ^^
※10月以降は日没が早いため午後のツアーは12時発となります。
ツアー代金
1名様13,000円(税込)~
※小学生以下は参加いただけません。
※ツアー代金の一部はアトサヌプリ登山道の整備や環境保全のために用いられます。
留意事項
- 本格的な「登山」ではありませんが、最低限の装備(トレッキングシューズ、レインウェア等)が必要となります。道程も険しさはそれほどありませんが、ガレ場が多く落石の恐れもありますので、事前にガイドから提示される基本ルールの遵守をお願いします。(ヘルメットはお貸しいたします)
- 時期的に想像以上に冷え込む日もありますので、十分に暖かい服装をお願いいたします。
- 体調不良・飲酒・二日酔い等の症状が見られた場合など、ガイドの判断により参加をお断りする場合があります。
- 妊娠中の方や喘息のある方(硫黄臭気の影響を受ける可能性がある)は、ツアーへの参加をお断りする場合があります。
アトサヌプリトレッキングツアーの詳細レポート
【硫黄山MOKMOKベースからトレッキングスタート!】
硫黄山の麓にあるお土産屋さん、硫黄山MOKMOKベースからスタートです!ガイドさん1名につき6人までガイドできるそうです。私のグループ参加者は全員弟子屈町に移住してきた人でした!みなさん大自然に惹かれて移住してくるみたいですね、住みたくなるのも納得の街です。
最初は森の中を歩いていきます。平な道がしばらく続き、森林浴をしているようで癒されます。この日は雲がなく暑い日でしたが、たくさんの木々が木陰を作ってとても気持ち良かったです!途中たくさんのお花たちが顔を出していました。ガイドさんが解説してくれるので疑問に思った発見はどんどん聞いてみてくださいね! 実はこの道は、昔は硫黄採掘のための安田鉄道が通っていたそうです。ガイドさんが歴史についても詳しく説明してくれて、とても興味深いお話を聞くことができますよ!
【硫黄採掘遺構を通っていきます】
上の写真は、二つの木が列車用のレールを噛んでそのまま成長したそうです。60年前のものではないかと推測されていますが、私の目線よりも高い位置にあって、木の成長スピードに圧倒されます。
昔何かがあった場所は生息している植物も違っていたりして景色の変化を楽しむこともできます。歩みを進めるごとにどんどん植物の生態系の変化も感じ取れてあっという間に森林浴ゾーンが終了してしまいました!
【気象台傾斜計】
さて、ここからいよいよ硫黄山に突入です!全員ヘルメットを装着。いきなり周りの環境もガラリと変わっていきます。森から石がゴロゴロとした別の惑星へ来たような感覚。こんな場所が街からちょっと入った場所にあるなんて、不思議ですね。
【硫黄採掘遺構はまだ続いています!】
昔の採掘跡を通っていきます。硫黄による特殊な土壌のため、木が腐敗しにくくまだ残っているそうです。こんな場所にまで昔はトラックで来たりしていたそう。昔の人の開拓執念はすごいですね。硫黄採掘の仕事は昔は給料もよくてキツイけど花形の仕事だったのだとか。採掘事業が終了したのは1963年ごろ。そんなに遠くない昔にここで働いていた人がたくさんいたのですね。
【温泉が湧き出るパイプを発見】
パイプからは温泉が湧き出ていました!触るとちょっとだけ熱いくらいの温度。ここでは昔、お湯を貯めて温泉を楽しんでいた人がいたそうです。こんな最高の景色を眺めながらの天然温泉は最高だったのだろうな~!と想像します。この温泉の裏話も面白かったので是非ガイドさんから聞いてみてくださいね。
【たくさんの噴気孔がそこら中にあります!】
歩くときは要注意!
【噴気孔にできる黄色い結晶】
なかなかこんなに近くで見ることはできませんよね。この黄色は自然にできた硫黄の結晶の色です。
【釧網線展望点】
タイミングが良ければここからは列車がまっすぐなレールの上を走っていくのが見えます。小さな1両編成の列車が走っていくのが見えました!なんとも北海道らしい風景を硫黄山から眺めることができました。後ろには斜里岳がきれいに見えて壮観です。
【さて、いよいよ見どころの爆裂火口へ!】
すごい迫力!深さはなんと50m!「熊落とし」という名前は、アイヌの人々がこの崖に熊を追い落としたことからついた名前だそうです。落としたクマを引き上げるのも一苦労しそうですよね。
【「熊落とし」と「こぐま最中」】
ここでちょっと休憩!ガイドさんから川湯温泉街にあるお菓子屋さん、風月堂で作られた「こぐま最中」を頂きました!かわいい熊の形です!
【爆裂火口を下る小さな人たち】
トレイルを下って再び丘を登ります。下りの景色はまるでアメリカの荒野を歩いているような景色。そして遠くには他のグループが歩いているのが見えました。自然の大きさに圧倒されます。
【認定ピークに到着。三角点もありました】
認定ピークからは川湯の街や屈斜路湖の一部分が見えました。天気によって屈斜路湖の色も変わるようなので是非チェックしてみてくださいね。そして最後のポイントであるF1噴気孔へ向かいます!
【F1噴気孔】
こちらは硫黄山で最も大きな噴気孔であろうとされている噴気孔です。風向きによって全然違う景色を見せてくれるそうですよ。この日はこんな感じできれいに迫力のある噴気孔が見えました。自然に生成されるきれいな黄色にも注目です!
【最後は急斜面を降りていきます】
最後は硫黄山MOKMMOKベースまで一気に丘を降りていきます!急なところがけっこうあるので足元には要注意!ちょっとしたアドベンチャー気分が味わえますよ^^
【気の早いイソツツジがもう花を咲かせていました✿】
【硫黄山MOKMOKベースに戻ってきて終了】
硫黄山MOKMOKベースへ到着!お疲れ様でした~!!MOKMOKベースにはアイスや飲み物などもあるので素敵なラウンジでぜひくつろいでいってくださいね^^
おすすめは硫黄山温玉ソフト!カラメルソースと半熟卵が乗った硫黄山をイメージした名物ソフトです!冷たくて味も触感も楽しめるのでぜひ最後まで硫黄山を味わっていってください♪
以上、アトサヌプリトレッキングツアー体験記でした!
大自然のパワーを全身で感じられるだけでなく、硫黄採掘の歴史や、珍しい土壌によるユニークな植物たちの生態系を見ることができたり、硫黄採掘の歴史、さらには昔のアイヌの人々の生活も垣間見ることができて見どころ盛りだくさんなとっても充実したトレッキングツアーでした!
弟子屈町や川湯温泉からのアクセスしやすく気軽に参加が可能で、ガイドさんたちも知識が豊富な方ばかりでした。英語ガイドが可能な方や、通訳を付けてのガイドも可能なので海外から来た観光客の方々にもかなり喜んでもらえるのではないかなと思います!
国立公園に囲まれている街、北海道弟子屈町。次の旅行の行先にぜひご検討ください!
トレッキングツアーの詳細・ご予約は下記よりお願いします(下記リンクにご予約フォームがございます)。https://masyuko.or.jp/enjoy/activity/walk/atosanupuri_trekking_tour/
アトサヌプリトレッキングツアーの公式インスタはこちら!
@atosa_nupuri
【ソフトクリームやお土産、休憩ラウンジが揃っている硫黄山MOKMOKベース】
それでは、今後もアトサヌプリトレッキングツアーをよろしくお願いいたします!
最後までお読みいただきありがとうございました!!
****この記事に関するお問い合わせ****
- 弟子屈町振興公社 新田
- 電話番号: 0154-82-1530
- Email: mashukoresthouse@gmail.com